泳がせ釣り

泳がせ釣りのエレベーター仕掛は生きエサが潜らない?簡単に解決!

目安時間 19分

泳がせ釣りのエレベーター仕掛けって聞くと初心者の方の中には「難しそう・・・」と思ってしまう方もお見えかと思います。しかし、実際に体験されて頂ければ意外と簡単にできる楽しい釣りなのが分かるかと思います。

 

そして前回の記事でご紹介させて頂いた泳がせ釣りのウキ仕掛けよりも、今回の泳がせ釣りのエレベーター仕掛けの方がはるかにシンプルな仕掛けですので老若男女問わずきっと楽しんで頂けると思っております。

 

できるだけわかりやすく解説していきたいと思っていますので,この機会に始めて頂けたらうれしいです。

 

では泳がせ釣りのエレベーター仕掛けってどんな釣りなのか?と言うご紹介からスタートです。

 





泳がせ釣りのエレベーター仕掛けとは

泳がせ釣りと言ってもいろんな仕掛けが有ります。

泳がせ釣りと言えば思い出すのが初夏の頃から秋口にかけて行われている「アユの友釣り」と言う泳がせ釣りが有名ですよね。

 

これはアユの習性をうまく利用した釣りで自分の縄張りに侵入してきたアユが居れば縄張りを守ろうと体当たりで侵入を阻止しようとして正面から当たってきます。

 

すると、おとりアユに仕掛けた針に掛かってしまうという仕掛けになっています。

その他、

イカをターゲットにしたヤエン仕掛け

ヒラメやマゴチなど根魚をターゲットにした、ぶっこみ仕掛け
それに狙う棚を自由に決めれるウキ仕掛け

ターゲットが異なれば仕掛けも変わっていくというスタイルになります。

 

 

そして今回ご紹介するのが泳がせ釣りのエレベーター仕掛けという事です。

これらの泳がせ釣りで共通して言える事は元気な生きエサを泳がせて釣る仕掛けになります。

そして釣れれば大物がほとんどで、青物など高級魚がターゲットという事も有って泳がせ釣りの釣り人口も毎年右肩上がりの勢いです。

 

ここ最近でいえば、コロナ渦の影響も有って釣り人口自体が増加傾向にあるようです。




竿やリールは流用から始めてOKです

上に簡単な仕掛けを載せておきました。しかしこれはあくまでも一例に過ぎません。

極一般的な仕掛けですので、ここからいろいろアレンジされて、使いやすい仕掛けにして頂いてあなただけのオリジナルティのある仕掛けにして頂けたら嬉しいです。

 

極端な事を言いますと竿やリールなどにあまりこだわらなくても良いと思います。私も泳がせ釣り、特にエレベーター仕掛けに関しましては、カゴ釣りや投げ釣りで使用していたものを流用していますが、特に不都合は感じたことはありません。

 

そもそも、エレベーター仕掛け自体が置き竿にして魚が掛かるのを待つ釣りのスタイルなので本当に気長に気楽に楽しんでいます。

 

やる事と言っても、たまに生きエサが元気で泳いでいてくれているのか?
生きエサのアジは弱ってしまって浮いていないだろうか?
などを確認するだけです。

 

ラインが走り出すまでは基本待機状態になります。

ですから皆さんも最初のうちは流用できる竿やリールが有ればそれを使ってまずは釣って見てください。

 

何回か使っているうちに、何か不便や不都合などを感じた時にはじめて改良とか、購入などを検討された方が最初から購入するよりも、はるかに使いやすいものを選べると思います。

 

使ったり、やってみないと分からない事って結構ありますからね。

 

エレベーター仕掛けのパーツのご紹介
道糸

先ずは道糸ですがナイロンラインの5号~6号も有ればOKです。
リールには、出来れば200mは巻いておけば大物が掛かった時ても魚とのやり取りでドラグを調整し、時間をかけながら余裕で寄せてくることができると思います。

スナップサルカン

スナップサルカンはシモリ玉で止まれるくらいの大きさのものを選びます。
極端に大きかったり小さかったりしないものでしたらOKです。

ハリス

すでに海に投げ込んでおいた15~20号のオモリを付けた捨て糸部分と繋がっている道糸の上をスナップサルカンに繋いだハリスに生きエサを刺して滑走させて海底まで送り込んでやる時のハリスです。

 

ハリスはナイロンでもフロロカーボンでもお好みの方で構いません。
5~6号もあればOKです。

 

道糸が5号~6号を使っていますので、それよりも大きくするとバランスが崩れてしまいますのでこのような号数になりました。

 

 

もし、それより大きい号数のハリスを使いたい時はそれよりも大きい号数が巻かれているナイロンラインのスピニングリールと交換する事をおすすめします。

 

ちょっと余談になってしまいますが、現在のナイロンとフロロカーボンの品質を比べた時に日進月歩で進化していて昔の常識が今は通用しない時代になってきています。

 

すべての面でナイロンがフロロカーボンに追いつき、追い越している部分も有ります。メーカーにもよりますのですべてのメーカーに言えるわけでは有りませんが、そんなことを考えると、凄い時代になったと思います。

 

しかしネットで検索をするとそういう情報がいまだに昔のままだったりします。
詳しい事はまた、記事にしていきたいと思いますが・・・。

針は伊勢尼10号か11号が使いやすいです。と言うかはじめにこの針を使って釣れたのでいまだに使っているというだけなのですが・・・。

 

孫針が付いている仕掛けで釣る事で取りこぼしがぐんと減ります。

孫針はフリーにしておいても大丈夫ですよ。

シモリ玉

スナップサルカンが通過しない大きさが有ればOK

ただし極端に小さいのではスナップサルカンが通過しないからと言って使うとどうしても強度が足りなくて破壊して吹っ飛んで行ってしまいます。気を付けてくださいネ。






エレベーター仕掛けで完全にアジが底まで潜らない

ウキ釣り仕掛けの場合ですと狙いたいタナまで生きエサのアジが潜れるようにウキの深さをセットできます。しかし、セットしたからと言っても目的の棚まで生きエサのアジが潜るか?

 

と言ったらそれはアジの体調や潮の流れなどいろんな要素が絡んで潜れれていない場合も多々あります。これはウキ釣り仕掛けに限った事では有りません。
エレベーター仕掛けでも同じ様なことが言えると思います。

 

アジが底まで潜らない理由とその対策
その1

潮の流れの速いところはアジ事態が潮に流されてしまい潜る事は困難です。
ハリスに受ける潮の流れもアジの泳ぎにも影響されます。

対策として潮の流れの速い時は緩やかな場所に移動する。
又は、ぶっこみに仕掛けを変更する。

その2

ブクブクで泳がせていると泡を呑み込んでしまい浮いてしまい潜れなくなる時が有ります。
お腹をつまんで口の方にスライドして胃や腸にたまった空気を出してやる。(ウキ袋の空気では有りません)

このように理由がはっきりわかっていれば対策が取れますが、大部分は魚次第の好き放題に泳いでもらっているというところは否めません。

 

そんな時は強制的に潜ってもらう方法を取らせてもらうしかありません。
その一つにアジの胸ビレに切れ目を入れたり切り落として下に沈んで行ってもらう。

 

又は「腹オモリ」と言うのも有り魚の腹に針を刺してオモリをぶら下げるという方法も有るみたいなのですがアジの体はあちらこちらに針を刺されて挙句には、重いオモリまで腹にぶら下げて・・・。

 

 

確かに潜っていくようには見えると思いますがそれは潜るのではなく下に沈んで行くと言った方が正しいかと思います。アジのストレスを考えた時それは極端に弱ってしまう事は明らかです。

 

私としてはできるだけやりたくない対策になります。

そんな潜って行かない魚を竿を叩いて底の方に送り込んでいるユーチューバーの方などもいらっしゃいます。

でも私がやっても底まで到達しているかどうかの確認が出来ず、実際のところ生きエサのアジがどのへんで仕事をしてくれていたのかも分かりません。

当然こんな時は釣果も伸びません。

 

エレベーター仕掛けで完全にアジを海底までお届けします

ではどうやったらアジを底まで潜ってもらえるのか?そこでいろいろやって見て、たどり着いたマル秘テクニックが有ります。

 

と言いたかったのですがネットで調べていたら、私の考えと似たようなものが有る事が分かりました。実際にその仕掛けは見ていないのでわかりませんが・・・

 

 

私が考えるくらいの事はみなさん考えますよね(^^;)そんな訳で一応参考までに私が考えていた仕掛けを紹介しておきますね。

 

オモリを安全ピンで通して道糸に引っ掛けて滑らして生きエサのアジを繋いでいるスナップサルカンを底の方まで道糸上を押して強制的に捨て糸が連結している所まで落としてしまいます。

はい、たったこれだけです。

これだけではちょっとわかりにくいと思いますので最後の方で、写真を掲載して細かく説明をしていますし簡単ですので是非試して頂けたら嬉しいです。

 

アジを底まで潜り込む仕掛けの弱点

しかし、これにも弱点が有って、オモリで押されて終点でハリスが固定された形になります。ここからはハリスを上に移動しようとすると今入れたオモリも一緒に移動する事になるのでさすがに体力温存のアジでもかなり難しいのではないかと思います。

 

 

したがってエレベーター仕掛けとしての機能はここで終了になります。

そして、海底まで潜るお手伝いをしてくれた、オモリはここでお仕事は終わりです。

 

目的を果たしたらいつまでもしがみついていなくて解放してくれます。

ですからアジもノーダメージで体力温存で仕事場に着いたのですから期待に応えて良い仕事をしてくれる・・・はずです(^^;)

ここからはぶっこみバージョンに生まれ変わってしまいます(^^;)

 

アジを底まで潜り込む仕掛け仕掛けの強み

でもちょっと冷静に考えて見てください。
最初からぶっこみ仕掛けで沖の方に投入しようと思えば思いっきり遠投しなければなりません。

それに伴って起きるリスクはかなり大きなものになってしまいます。

 

着水時に生きエサのアジに凄いダメージ与えてしまう事で一気に弱ってしまうという事です。
それだけでも完全に戦闘不能になってしまいます。

 

ぶっこみ仕掛けでの遠投はぜったいにNGです。

そのことを考えたらエレベーターで送っておいて潜れていない分はオモリで押して送ってやれば優しく仕事場の底までらくちんで着くという事なのです。

 

生きエサのアジにしてみれば体力を温存しているので思う存分に仕事をしてくれると期待して良いと思います。

 

是非、試してみてくださいネ。

 

ではここからは写真を使い分かりやすく説明していきたいと思います。




【写真付き解説】完璧に海底まで送り込む仕掛けの作り方

 

 

先ず材料です。

安全ピン:長さ32㎜くらい  オモリをホールドするためにほんの少し曲げるだけです。

リング:径6㎜        安全ピンの輪に通します。

オモリ:4号(15g)     加工はしません。そのまま加工をした安全ピンにセットします。

安全ピンを曲げた状態です。ワイヤーループペンチと言ってワイヤーなどを曲げるペンチなども有りますが普通のペンチでも普通に使えると思います。

 

安全ピンは柔らかいので簡単に曲がります。

左がまげた後の状態です。4か所曲げていますので全長が短くなりストレートの部分を少しカットしないとセットが出来ません。

 

右側はほんの少し切った状態です。

 

オモリをセットしてリングをはめたら完了です。

ご覧の様に、少し曲げてやらないとオモリが安全ピンに納まらないので、曲げました。

 

リングは道糸に通すために道糸を切らなくても通すことができるので使用しました。

この写真は分かりやすい様にモールを道糸(緑色)とハリスと捨て糸は白を使って表現してみました。

この写真を見ると一目瞭然で説明が無くても分かって頂けるのではないかと思い作って見ました。

 

私はこの様に作りましたが、大きさとか重さとかはその落とした加減でドンドンアレンジして行って使いやすい様にして使って頂ければ嬉しいです。

オモリはその日の潮の状況で変えて行ってくださいネ。オモリが大きくなれば安全ピンも大きくなりますが、そんな時はオモリをナスオモリに替えてスナップサルカンの付いていないスナップだけのものに道糸に通すリングを入れてやっても良いと思います。

 

まとめ

エレベーター仕掛けは底まで潜れない!という悩みを解消するために、泳がせ釣りでは優等生のアジを、いかに最小限のリスクで海底まで潜ってもらえるため考えたものです。

 

これよりももっとアジにとって負担が少なく海底まで届けられるやり方がきっとある思います。

しかしこのやりかたは用意するのも簡単ですのでお試しして頂ければそんなうれしい事はございません。

 

長い時間お付き合い下さりありがとうございました。

 


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