サーフトローリング

peラインは太さや強度がメーカーによってバラツキがあるのはなぜ?

目安時間 11分

peラインを選ぶ時、皆さんは何を基準にpeラインを選んでいますか?
ターゲットに合わせてpeラインを選んでいると思いますが、この太さなら強度に問題なし。
って言う釣りでは面白くないっていう方もいらっしゃいます。

 

ギリギリの限界で取り込むまでのプロセスを楽しまれているアングラーさんも多いです。

しかし、こういった方はほんの極一部のベテランアングラーさんだけだと思います。

多くの方は、掛かったらプロセスを楽しむよりも取り込む事で精一杯のはず!

 

そのためには、どうしてもpe ラインの太や強度に余裕を持ったものを使うと思います。
それはなぜか?

 

それはpeラインは太さや強度がメーカーによってバラツキがあるためだからです。
peラインを選ぶにはいろいろ知っておかないと、いざと言う時にラインが切れてしまうという事になりかねません。

そこで、一番大事な事は、使っていて安心できる信頼できる製品ではないでしょうか?

 

ラインの強度が実際にケースなどに表記されている数値って本当に信用して良いものなのでしょうか?

そこで今回は、安心して使えるpeラインの選び方についてお話をしてみたいと思います。
最後までお付き合いして頂けたら嬉しいです。



peラインはなぜ同じ号数で違うポンド(強度)ができるの?

ナイロンラインやフロロカーボンラインは直径のサイズは規格で決められています。

ですがpeラインは私たち素人が測定しようとしたらノギスかマイクロメーターでしか測る方法が見つかりませんし
また、一般の家庭にノギスやマイクロメーターがあること自体がビックリですよね。

 

peラインはナイロン、またはフロロカーボンラインと違って、測ろうとしてもつぶれてしまうので
正確な数値など測れないと思います。

ラインの強さは太さで決まりますが、ここがあいまいになってしまっているのです。

ここがpeラインの悩ましい所でもあります。

 

糸や繊維の太さを表す単位でデニールと言うものがあります

業界では、peラインを9000mの長さの質量を基準に太さを表しています。

9000mの重さが1gだったら1デニールと言う規格で管理されているために、
同じpeラインの1号でもバラツキが出ます。

 

例えば9000mを守ればすべてが1gになるわけもなく、
1gを守ればすべてが9000mになる訳でもありません。
この理屈は素人目線から見ても分かります。

 

ですからpeラインの1号で20ポンドのものと、同じくpeラインの1号で18ポンドのものが出来てしまうのです。
ですから同じ1号のラインでポンド(強度)が違うのが有っても当たり前って事になるんですね。

 

MAX表記とアベレージ表記

しかしpeラインのポンド(強度)はケースに表記してありますが,ここもまた悩ましいところで、同じ基準ではないのです。

現在その表記の仕方にはこのふたつの方法があります。

🐟:MAX表記のMAXはMAXIMUM(マキシマム)の略で最大と言う意味があります
🐟:AVG表記のAVGはAVERAGE(アベレージ)の略で平均値と言う意味があります。

すなわち

(1)MAX表記{MAXIMUM(マキシマム)}     ⇒ 何回かテストして切れた時の最大の重さ
(2)AVG表記{AVGはAVERAGE(アベレージ)} ⇒ 何回かテストして切れた時の平均の重さ
ここで問題なのは(1)MAX表記です。

例えば私が使っているラインを例に挙げて見ますと
peライン3号で300ⅿ
MAX18.0kg〚40lb〛
と表記があります。

 

これはテストで18.0kgまでは切れなかった。という表記です。

しかしMAXで18.0kgまでですので17kgで切れていたかもしれません。

品質にバラツキの幅が大きかったら16kgで切れていたかもしれません。

 

せめて「MAX」表記なら「MIN」表記{「minimum(最小)」}も併記して頂くようなルール作りもして頂けると
消費者目線から見ればありがたい事だと思うのですが・・・。

 

アベレージ表記の場合は平均の数値を表記しますので見た目にはMAX表記よりも低い数値を表記する事になり
数値だけを見れば随分不利に見えてしまいます。

 

もう一方のMAX表記の場合はテストの結果で一番高い数値が使われるので数値を見ただけではMAX表記の方が断然有利に見えてしまいますよね。

消費者の皆さんが買う時に数字を見て買うと思うのですが、できるだけ丈夫な方を選びたいと思うのはみな同じだと思います。

ですから、このMAX表記やアベレージ表記の意味が分かっていないと数値の高い方を買ってしまうのが極当たり前の見方ではないでしょうか?

 

これも今後は改善されていくと思います。

 

新たに志を持った関係者の皆さんで新規格の動きが・・・

そんな中、規格の改善に頑張って取り組まれている組織が有ります。
日本釣工業会さんの釣糸標準規格です。

 

分かり易い基準を作ろうという事で
ラインメーカーさんの中で参加しているラインメーカーさんも増えているという事だそうです。

 

参加しているメーカーさんは、
このバラバラの現状を統一して規格を作らなければだダメでしょうという事で
参加しているラインメーカーさんとしての責任と考えて参加されている企業さん達です。

素晴らしい事ですよね。

 

ですからこういったラインけーカーさんからラインを購入する事で私たちも、参加した気持ちで少しでも協力できればと思いますよね。
そこで私たち消費者側からこうしてライン事情を改善されている現在25社のラインメーカーさんに協力してこの参加ラインメーカーさんからの購入できれば、こういう規格を作る事によって、参加がまだのラインメーカーさんの参加にもはずみがついくるのは明らかだと思います。

 

必ずや、近い将来において、消費者の皆さんが迷わないで適正なラインを安心して買える時が来るでしょう。

 

価格競争の末に・・・

ただ最近の流れとして日本釣工業会さんの釣糸標準規格に参加していないメーカーさんのラインが流出しているそうです。
が、バラツキがひど過ぎるラインが安く出回っているという事です。

 

何故こんなことが起きてしまうのか?

これはラインの製造工程で安定して商品ができるのは加工工程の中ほどの部分だけでその前後は品質が安定していないという
判断で廃棄していたそうです。

 

今まで商品として、出なかったものがこの価格競争のなかで安い価格で売り出されているということなのだそうです・・・。

が、今や一流メーカーさんも今まで廃棄していたところを廉価ものとして安い価格で出すようになってきているようですよ。
ま、これも仕方のない事かな?とは思います。

 

使えないわけでは有りませんし、廉価ものとして安い価格で提供しているのですから、消費者もそこを分かってて購入する分には
有りなのかな?と思います。

一流メーカーさんはそれなりに何か考えがあってのことだと思いますが、本来はpeラインの弱点の研究に力を注ぎ込んでもっともっと使いやすいトラブルが起こりにくいコシがあるような開発をして頂きたいと願うのは私だけでしょうか?

 

シマノ(SHIMANO) PEライン ピットブル 12本編み 150m 0.6号 サイトライム 13.9lb PL-M52R 釣り糸

 

まとめ

まだまだ課題の多いライン業界ですが、一生懸命に頑張っているラインメーカーさんもたくさんあるのも承知しております。
きっとpeラインもいろいろ研究され、どんどん進化されていくものと信じております。

安心してpeラインを選べる未来が来ることを願っております。

 

また最後になりましたが、peラインを選ぶときはアベレージ表記の方で選ばれた方が間違いは少ないと思います。

本音を言わせて頂けるのならMAX表記ではなくMIN表記にして頂くのが理想ですよね。

とは言ってもいきなり変われるものでもないでしょうし、今はとりあえず、今やれる事からやって行って頂きたいと思います。
そしてその第1弾として

 

良心的なラインメーカーさんはMAX表記とアベレージ表記を併記している所もあります。
私はそういうメーカーさんがどんどん出てきてほしいし応援もしたいです。
だったら安心してお買い物ができますよね。

 

ここまで、ご覧になって頂きありがとうございました。


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